第1回受賞者 <1985年>

 
森下 洋子 (もりした ようこ)

 葉室潔、洲和みち子に師事。橘バレエ学校を経て、松山バレエ団入団。以後、同団プリマとして今日に至るまで活躍中。74年、ヴァルナ国際バレエ・コンクールにて日本人初の金賞受賞。ルドルフ。ヌレエフ、ジョルグ・ドン他、世界のトップ・ダンサーと共演。その他、芸術選奨文部大臣新人賞、舞踊批評家協会賞、日本芸術学院賞、英国ローレンス・オリビエ賞他、賞歴多数。平成9年度(97)文化功労者に叙せられる。
 第2回受賞者 <1986年>

 
川口ゆり子 (かわぐち ゆりこ)

橘秋子に師事。後、牧阿佐美バレエ団に入団。64年、橘秋子振付作品「運命」にて主役デビュー以降、同団プリマとして古典作品から創作作品まで数多くの作品に主演。その他、ポルトガル国立バイラード・バレエ団に招待されて客演。71年、芸術選奨文部大臣新人賞、82年、橘秋子優秀賞受賞、90年、石井漠賞、96年、指導家大賞他、賞歴多数。現在、夫君の今村博明と共にシャンブル・ウエスト主宰。
 第3回受賞者 <1987年>

 
清水哲太郎 (しみず てつたろう)

 母、松山樹子に師事。橘バレエ学校を経て、松山バレエ団入団。以後、同団プリンシパルとして今日に至るまで活躍中。74年、ヴァルナ国際バレエ・コンクールにて銅賞受賞。その他、芸術選奨文部大臣賞、舞踊批評家協会賞、橘秋子特別賞、芸術祭大賞等、賞歴多数。現在は同団芸術監督として数多くの作品の古典作品の再振付・構成を手がける。
 第4回受賞者 <1988年>

 
ゆうき みほ 
 橘秋子に師事。後、牧阿佐美バレエ団に入団。16才にして主役デビュー以降、同団プリマとして「白鳥の湖」「コッペリア」「眠れる森の美女」「ダジラード」「ル・コンバ」等に主演。その他、71年、TVドラマ「赤い靴」のヒロイン役も演じる。同団公演の他、ベルギー王立フランドル・バレエ団とソリスト契約。85年、橘秋子優秀賞受賞。現在、牧阿佐美バレエ団、橘バレエ学校教師の他、自らのスタジオを主宰。
 第5回受賞者 <1989年>

 
尾本 安代 (おもと やすよ)
 谷桃子バレエ団研究所を経て、谷桃子バレエ団に入団。以後同団を代表するソリストとして同団公演を始め日本バレエ協会公演、その他バレエ団公演等で古典作品からモダン、コンテンポラリー・ダンス作品まで幅広く活躍。79年、文化庁派遣在外研修員としてキューバ国立バレエ団及びモナコ王立バレエ・アカデミーに学び、海外での舞台経験も豊富。87年、橘秋子優秀賞受賞。現在、谷桃子バレエ団員。
 第6回受賞者 <1990年>

 
大塚 礼子 (おおつか れいこ)
 谷桃子バレエ団研究所を経て、谷桃子バレエ団に入団。73年、「白鳥の湖」で主役デビュー。以後同団を代表するソリストとして同団公演を始め日本バレエ協会公演等で幅広く活躍。77年、文化庁派遣在外研修員として渡米、ABTに学ぶ。80年、芸術選奨文部大臣新人賞受賞。同年、山梨県芸術部門叙勲にて野口賞受賞。現在、谷桃子バレエ団教師、日本音楽高等学校講師の他、自らのスタジオを主宰。
 第7回受賞者 <1991年>

 
大原 永子 (おおはら のりこ)
 48年、橘秋子に入門。橘バレエ団で活躍の後、米国へ留学。75年からイギリスに渡り、ロンドン・フェスティバル・バレエ団を経てスコティッシュ・バレエ団に入団、プリマとして長年活躍。古典作品からジャック・カーター他の現代作品を幅広く踊る。その後、日英両国を行き来して多くの舞台で活躍。68年、芸術選奨文部大臣新人賞、72年、舞踊批評家協会賞、76年、橘秋子賞等、賞歴多数。
 第8回受賞者 <1992年>

 
高部 尚子 (たかべ ひさこ)
 谷桃子バレエ団研究所を経て、谷桃子バレエ団に入団。83年、全日本バレエ・コンクール、ジュニア部門第1位に続いて、同年ローザンヌ国際バレエ・コンクールにてプリ・ド・ローザンヌ受賞。現在に至るまで谷桃子バレエ団にあって古典作品から現代作品に至るまで幅広いレパートリーで主役をこなす。その他、海外でも招かれて多くの舞台を踏む。88年、村松賞受賞。91年、芸術選奨文部大臣新人賞受賞。
 第9回受賞者 <1993年>

 
下村由理恵 (しもむら ゆりえ)
 81年、最年少15才でモスクワ国際バレエ・コンクールにて銀賞受賞。小林紀子バレエシアターを経て90年、文化庁派遣在外研修員としてバーミンガム・ロイヤル・バレエ団に留学。92年、英国スコティッシュ・バレエ団とプリンシパル契約。94年、橘秋子優秀賞並びに文部大臣新人賞受賞。97年から同団パーマネント・アーティスト。以後我国と海外を行き来して活躍。03年、文部大臣賞等その後も賞歴多数。現在下村由理恵バレエアンサンブル主宰。
 第10回受賞者 <1994年>

 
佐々木想美 (ささき そうび)
 橘バレエ学校を経て、牧阿佐美バレエ団に入団。88年、「白鳥の湖」にて主役デビュー。以後、同団にあって古典からモダンまで幅広いレパートリーで主役・準主役を務める。87年、文化庁芸術家国内研修員に選出選出された他、91年、村松賞受賞。94年、芸術選奨文部大臣新人賞受賞。
 第11回受賞者 <1995年>

 
坂本登喜彦 (さかもと ときひこ)
 札幌舞踊会にてバレエを始め、84年、日本バレエ協会夏季定期公演にて新人賞受賞。86年より文化庁派遣在外研修員としてロンドンに留学。91年、村松賞受賞。94年、橘秋子優秀賞受賞。91年より東京フェスティバル・バレエのメンバーとして海外公演に参加。以後、日本バレエ協会公演、現代舞踊協会公演、佐多達枝バレエ団公演、札幌舞踊会公演等で、クラシックからモダンまで幅広いジャンルで活躍中。近年では振付も手がける
 第12回受賞者 <1996年>

 
熊川 哲也 (くまかわ てつや)
 久富淑子に師事してバレエを始め、89年、英国ロイヤル・バレエ学校入学。89年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールにて日本人初の金賞受賞。同年、英国ロイヤル・バレエ団入団。またヨーロピアン・ヤング・ダンサーズ・オブ・ザ・イヤーに英国代表として出場、金賞を受賞。93年には21才の若さでプリンシパルに昇格。以後、同団を代表するソリストとして活躍。同団を退団後は、自らのKバレエ・カンパニーを設立。
 第13回受賞者 <1997年>

 
草刈 民代 (くさかり たみよ)
 小林紀子バレエ・シアター、橘バレエ学校を経て84年、牧阿佐美バレエ団に入団。87年、全国舞踊コンクール第1位、文部大臣奨励賞受賞。牧バレエ団公演においては古典から現代作品まで数多くの主役、準主役を務める。88年、村松賞受賞。90年、橘秋子優秀賞受賞。96年、映画「Shall we ダンス?」に出演、同年の日本アカデミー賞優秀主演女優賞、キネマ旬報誌新人女優賞他を受賞。
 第14回受賞者 <1998年>

 
吉田 都 (よしだ みやこ)
 83年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールにてスカラシップ賞を受賞、英国ロイヤル・バレエ学校に入学。84年、サドラーズ・ウェールズ・ロイヤル・バレエ団(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)、88年にはプリンシパルに昇格。95年、英国ロイヤル・バレエ団に移籍、現在、同団を代表するソリストとして活躍中。91年、Dance & Dancers誌ダンサー・オブ・イヤー受賞。96年、橘秋子優秀賞受賞。97年、文部大臣新人賞受賞 他。
 第15回受賞者 <1999年>

 
越智久美子 (おち くみこ)
 越智實に師事。76年、日本人初のアンナ・パヴロワ賞を受賞。77年、モスクワ国際バレエ・コンクールにて第3位入賞。91年から93年にかけ、ウクライナ国立キエフ・バレエ団にゲスト出演。93年、愛知県芸術文化推奨文化賞、橘秋子優秀賞受賞。同年、ニューヨーク国際バレエ・コンクール日本代表審査員を務める。97年、文化庁芸術祭優秀賞受賞。現在、越智インターナショナル・バレエ所属。
 第16回受賞者 <2000年>

 
酒井 はな (さかい はな)
 米国シアトル生れ。橘バレエ学校を経て、牧阿佐美バレエ団に入団。93年以降、同団公演で「くるみ割り人形」「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」等で主役を踊る。97年に新国立劇場バレエ団とソリスト契約以降は、同バレエ団にあってス古典から現代作品まで幅広いレパートリーで主役、準主役を務め、高い評価を得ている。現在、新国立劇場バレエ団ソリスト。96年舞踊批評家賞、村松賞他受賞。97年、中川鋭之介賞受賞。
 第17回受賞者 <2001年>

 
小嶋 直也 (こじま なおや)
 橘バレエ学校を経て、牧阿佐美バレエ団に入団。88年、全国舞踊コンクール、ジュニア部門第1位に続いて、同年ヴァルナ国際バレエ・コンクール、ジュニア男性部門にて日本人初の金賞受賞。94年からは一年契約ながらアメリカン・バレエ・シアターとソリスト契約。97年より新国立劇場バレエ団とソリスト契約、同バレエ団公演において多くの主役、準主役を務める。現在、新国立劇場バレエ団ソリスト。
 第18回受賞者 <2002年>

 
志賀三佐枝 (しが みさえ)
 橘バレエ学校を経て、牧阿佐美バレエ団に入団。同団公演で「くるみ割り人形」「ドン・キホーテ」「ロメオとジュリエット」等で主役を踊る。88年、埼玉全国舞踊コンクール第一部第1位。90年こうべ全国舞踊コンクールにてシニア部門第3位。新国立劇場バレエ団とソリスト契約以降は、同バレエ団にあってス古典から現代作品まで幅広いレパートリーで高い評価を受けている。現在、新国立劇場バレエ団ソリスト。
 第19回受賞者 <2003年>

 
上野 水香 (うえの みずか)
 93年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールにてスカラシップ受賞。モナコのグレース王妃記念バレエ学校に留学。帰国後、牧阿佐美バレエ団入団。同団で総ての公演に出演する他、ミラノ・スカラ座等に招かれて主演。96年、世界バレエ&モダン・ダンス・コンクール金賞受賞。00年舞踊批評家新人賞受賞。01年、文部科学大臣新人賞受賞。現在、チャイコフスキー記念東京バレエ団所属。
 第20回受賞者 <2004年>

 
佐々木 大 (ささき だい)
 母佐々木美智子に師事してバレエを始め、90年、ヴァルナ国際バレエ・コンクール、ジュニア部門、銅賞受賞。同年ロシア国立ロシア・バレエ団にソリストとして入団。91年、ペルミ国際バレエ・コンクール金賞受賞。95年、ジャクソン国際バレエ・コンクールにて金賞、また同年のヴァルナ国際バレエ・コンクール、シニア部門銀賞受賞。現在、関西を中心に活躍中。
 第21回受賞者 <2005年>

 
山本 隆之 (やまもと りゅうじ)
 ケイ・バレエスタジオにてジャズ・ダンス、クラシック・バレエを始め、後にジュフリー・バレエ学校に奨学生として留学。後にジョフリー・バレエ団に入団。95年、韓国光州国際バレエ・コンクール、パ・ド・ドゥ部門、並びにこうべ全国洋舞コンクールで2位入賞。97年より新国立劇場登録ソリスト。01年より契約ソリスト。現在同バレエ団を代表するソリストとして活躍中。
 第22回受賞者 <2006年>

 
島田 衣子 (しまだ きぬこ)
 今田バレエ研究所にてバレエを始め、89年に井上バレエ研究所に入所。在籍中から井上バレエ団公演で活躍。89年、スゥエーデン王立バレエ団、00年、デンマーク王立バレエ団にて研修。04年には文化庁派遣在外研修員として再びデンマーク王立バレエ団にて研修。現在井上バレエ団プリマとして以外にも日本バレエ協会公演等で主演。02年松山バレエ団芸術奨励賞、04年中川鋭之介賞授賞。
 第23回受賞者 <2007年>

 
法村 圭緒 (ほうむら よしお)
 6才よりバレエを始め、こうべ全国舞踊コンクール、東京新聞全国舞踊コンクールに上位入賞。93年よりロシア、ワガノワ・バレエ学校に留学。95年に同校を最優秀の成績で卒業。95年、ワガノワ賞国際バレエ・コンクール第3位入賞。97年“村松賞”及び大阪市“咲くやこの花賞”受賞。99年にはキーロフ・バレエ団に客演、04年、松山バレエ団芸術奨励賞受賞。現在、法村友井バレエ団プリンシパル
 第24回受賞者 <2008年>

 
逸見 智彦 (へんみ ともひこ)
 6才よりバレエを始め、88年、AMスチューデンツに合格。89年、橘バレエ学校に入学。90年、牧阿佐美バレエ団に入団。以後、同バレエ団の総ての公演に出演している。97年からは新国立劇場の登録ソリストとして「白鳥の湖」「シンデレラ」「ジゼル」「ドン・キホーテ」など数多くの作品に出演。安定したテクニックにロマンティックなムードを湛えた正統派ダンスール・ノーブルとして高い評価を得ている。06年、橘秋子賞優秀賞受賞。
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 第25回受賞者 <2009年>

 
田中 祐子 (たなか ゆうこ)
 橘バレエ学校を経て牧阿佐美バレエ団に入団。以後、同バレエ団の公演に於いて主役、ソリストを務め好評を博す。97年、文化庁派遣在外研修員としてサンフランシスコ・バレエに留学。89年、ローザンヌ国際コンクール振付奨励賞受賞。93年、村松賞受賞。08年、橘秋子賞優秀賞受賞、及びニムラ舞踊賞授賞。近年は自らの振付作品を発表、またバレエ以外の振付・演出も手掛ける。 ⇒ 詳細
 第26回受賞者 <2010年>

 
森田健太郎 (もりたけんたろう)
 立脇千賀子に師事してバレエを始め、全国舞踊コンクール・ジュニアの部、全日本バレエ・コンクール・シニアの部で共に1位受賞。文化庁派遣在外研修員としてスコティッシュ・バレエに留学、96年に同団入団しソリストとして活躍。98年に帰国後は牧阿佐美バレエ団に入団、以後、同団にあって多くの作品に主演。その他、新国立劇場バレエ団他にも主演。90年、オンステージ新聞新人ベスト・ワン。99年、村松賞、01年、橘秋子賞優秀賞受賞。 ⇒ 詳細
 第27回受賞者 <2011年>

 
斎藤友佳理 (さいとうゆかり)
 母に師事してバレエを始め、ロシア留学を重ねた後、チャイコフスキー記念東京バレエ団入団。たちどころに頭角を現し、以後、同団のプリンシパルとして古典をはじめベジャール、ノイマイヤー、キリアン等の現代振付家の作品で主役を務め、高い評価を得る。また世界のトップ・クラスの男性舞踊手との共演、海外一流バレエ団への客演も数多い。怪我を克服し、ダンサーとして、母として歩んだ半生を綴った著書「ユカリーシャ」は多くのバレエを志す女性の共感を得た。 ⇒ 詳細




服部智恵子賞歴代受賞者