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第12回バレエ検定3・4級/2級<ZOOM版>合格者発表

2022-11-24 カテゴリ認定・検定 タグ

バレエ検定テキスト

11月23日にZOOMで開催された日本バレエ協会のバレエ検定3・4級/2級の合格者を発表致します。<受験番号のみ>
合格者の方々には得点表と共に認定証(3級・4級)を、2級合格者の方には認定証と日本バレエ協会による2023都民芸術フェスティバル参加公演「ドン・キホーテ」のご招待入場券をお送りいたします。

4級合格の方(100問中60問から79問正解)
001
004
007
010
3級合格の方(100問中80問以上正解)
002
003
006
008
009
011
2級合格の方(60問中50問以上正解)
204

以上の方、おめでとうございます。

【2級問題のトリヴィア】正解者が少なかった問題の豆知識

●バレエ「チッポリーノ」について
 野菜の村を舞台に玉ねぎ坊やチッポリーリノが大活躍するバレエ「チッポリーノ」は、初めから親子で楽しめる子供向けバレエとして企画されました。したがって台本も既存の童話に材が求められたのですが、底本に選ばれたのはイタリアの作家・ジャーナリストにしてイタリア共産党機関紙ウニタの主筆も務めたジャンニ・ロダーリの「チッポリーノの冒険」でした。
 当時のソ連は社会主義国家であり民衆を不当に弾圧する権力に対して戦いを挑む事は国家が推進する社会主義のテーゼでもありました。従ってチッポリーノはじめ野菜の村の住人達を虐めるレモン大公やトマト警察署長を手玉にとってやり込めるチッポリーノとその仲間たち、例えば赤かぶの女の子やキュウリの少年たちなど、の姿はそのままこのテーゼに重なります。
 こう書いてしまうとイデオロギー臭が強い作品の様に思われてしまいそうですがそんな事はありません。アラム・ハチャトリアンの甥カレン・ハチャトリアンの楽曲はつい一緒に手拍子してしまいそうな明るく楽しい音色で、時にドラマティックでリズミカル。
一方振付はスタニスラフスキー・ダンチェンコ・モスクワ音楽劇場等で活躍し、今年亡くなってしまったゲンリック・マイヨロフ。彼は振付家としてのみならず教師としても優れた才能を発揮し、自由闊達として開放的、そして子供も大人も専門家も分け隔てなく同じ言葉で話す親しみ易さから学生たちに愛され続けていました。そんな彼の振付ですから随所にちりばめられたユーモラスな踊りやマイム、そしてチッポリーノには高度なダンス・テクニックを課し、決して見る者を飽きさせません。
初演:1977年4月16日 ミハイロフスキー劇場・レニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)