ハラスメント行為について

近年話題になっているハラスメントについてまとめてみました。
⬛️ ハラスメントは「相手の感じ方」が重要です
バレエ界に限った話ではございませんが一般的なお話として、昨今ハラスメントについて話題になることが多いかと思います。
ひと言にハラスメントと言っても、職務上の地位や人間関係など、優越的な立場を利用して行われる嫌がらせで、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与えるパワーハラスメント(パワハラ)、同性・異性問わず相手の意に反する性的な言動によって、相手が不快に感じたりするような行為をするセクシュアルハラスメント(セクハラ)、顧客などからの暴行やひどい暴言、不当な要求をされるカスタマーハラスメント(カスハラ)、妊娠・出産・育児に関して、女性労働者が職場で受ける不当な取扱いや嫌がらせなどのマタニティハラスメント(マタハラ)など多岐にわたります。
つまりハラスメントとは相手に不快感や不利益を与え、その尊厳を傷つける行為全般を指します。たとえ本人にその意図がなくても、相手がどう感じたかがハラスメントに該当するかどうかの判断基準となります。
⬛️ バレエ界でのハラスメント
パワハラ、セクハラ、カスハラそしていじめなどは残念なことですが学校や職場でよく聞かれるかと思います。バレエ界も例外ではありません。程度の違いこそあれ、ちょっとしたことがパワハラ、セクハラなどに繋がっていきます。
相手がその行為を不快に感じたり、不利益を被ったり、その尊厳を傷つけるような行為、つまりたとえ本人にその意図がなくても、相手がどう感じたかがハラスメントに該当するかどうかの判断基準となります。
協会でお配りしている冊子【「いじめ」や「パワハラ」の発生現場は学校だけではありません】にもあるように、もし生徒間のいじめを発見したらそのままにはせず、しっかりと話し合うなどの対応が必要です。
パワハラもそう。バレエ教室は学校とは異なるので教師の理念をもとに運営されるのは当然です。しかし意図的に特定の子に配慮を欠くような扱いをしたり、著しく容姿などを批判したり、特定の子をみなの前で強く叱責するなど個人の尊厳を蔑ろにするような行為は協会としてではなく一般社会的にも決して認められません。
協会にもそのようなご相談が寄せられることもございますが、各教室は独立した組織のため、それを改善し得るのは指導者自身しかいません。
もし少しでも自覚があるようなら早急にご対応ください。認めることは恥ずかしいことではございません。それを自覚せず放置することのほうがより恥ずかしいことではないでしょうか。
セクハラについても残念なことに過去に事件となってしまった事例もあります。それは特別な事例だとしても、女子生徒の身体をむやみに触ったり、まだ幼い子であっても膝の上にのせるなど必要以上のボディタッチをするなどはそのつもりはないにしても要注意事項だと日頃から意識しておいた方がいいのではないでしょうか。
⬛️ ハラスメントについての意識を高める
指導するのに身体をタッチするのは当たり前、私の教室なのだから指導に従えないなら相手にしないなど、これくらいでハラスメントなんて。。。
それは間違いです。何度も言いますが本人にそのつもりがなくても、相手がどう感じるか、そこが判断基準となります。
今一度ご自身のことを振り返って、ハラスメントにあたるのか見直してみてはいかがでしょうか。


