公益社団法人日本バレエ協会

Home > その他 > 令和5年3月13日以降のバレエ教室における マスク着用の考え方について

令和5年3月13日以降のバレエ教室における マスク着用の考え方について

2023-03-17 カテゴリその他 タグ

jba-logo_sq

日本バレエ協会はバレエ・レッスン時のマスク着用について、厚生労働省のお知らせをもとに提言します。

厚生労働省ホームページ「マスクの着用について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html

 

マスク着用について厚生労働省は令和5年3月13日以降「個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基準となる」との判断を示しています。

結果、多くのマスク着脱の判断を委ねられた「個人」をお預かりしているバレエ教室主催者にとっては、教室としての統一見解を出さなければいけないのかなと悩むところだと思います。

今までマスク着用が大原則だった教室の中に「マスクをしている子としていない子が共存している」状況が容認され、新型コロナウイルス感染症対策本部決定として公布された文書の中の「学校における対応」では「学校教育活動の実施に当たっては、マスクの着用を求めないことを基本とする」という表現で「児童生徒や保護者等の主体的な判断が尊重され、マスク着用を強制することの無い」ことが要請されています。

学校同様、多くの生徒さんを抱えるバレエ教室主催者にとって新型コロナウイルス感染症対策本部文書で参考になるのは、上記学校教育現場についての文書の中に<以下読み下し>“今後は周囲で感染症が発生してマスクを着用した方が良いかな、と思われる場合でもあくまでも児童生徒や保護者等の主体的な判断が尊重されるよう、着脱を強いないよう”と読み取れる部分があり、これが現在のところバレエ教室における原則的な考え方になるかと思われます。

コロナ禍の下ではマスク派の方もマスクをしていると特に低年齢児童の場合は呼吸困難など、また夏場には熱中症を引き起こすなど健康上良くないと考える方も教室の決定で一律マスク着用に統一されていましたが、これからは生徒さんの判断が優先する訳ですから、「今日から当教室ではマスクを外してレッスンします」と宣言する必要はない、もしくはそう統一宣言する事は望ましくない、という事になります。
あくまでも生徒さん、もしくは保護者の判断にマスク着脱が委ねられる事になった訳です。

但しバレエ界にとって困難なのは以前の感染症対策原則にマスク着用が推奨される場面とされていた「換気が十分ではない屋内で他者との身体的距離(2メートル以上を目安)が確保できず、かつ会話を伴う」状況はコロナ禍以降も同じで、この病禍が鎮静したと見極められるまでは、教室の中で唯一頻繁に発声しなければならないバレエ教師の方は当面マスクを着用するのが望ましいと思われます。

この3年の間、マスク着用が感染防止に一定の効果があった事は疑いようもなく、またこの数週間の報道では約7割の方が“今しばらくはマスクを着用する”と答えており、教室で「マスクをしていても良いですよ」と声をかけることを恐れる必要はありませんが、これから気温が上がる季節を迎えるに際し、マスクを徐々に“外す”方向にシフトして行くのが現状ベターな選択と考えます。

今しばらくはマスクをする方もしない方も、その双方の判断を尊重してお稽古を続けていただければと思います。