よくあるご質問・お問い合わせ
Q.日本バレエ協会とはどういう人々の団体ですか?

A.日本バレエ協会は、バレエ、それも主にクラシック・バレエを職業としている(ダンサー、振付家、バレエ教師など)方、およびバレエを研修中の原則的に高校生以上の方が加盟された団体です。現在(2007年)約2700名の方が会員登録されています。



Q.日本バレエ協会は、どういう活動をしているのですか?

.日本バレエ協会は、バレエ団のような公演を目的としたカンパニーではありません。日本バレエ協会の行う活動は、公演も含めて、総て若い人材の育成や、新進振付家の発掘、あるいは全国の若いみなさんを対象としたバレエ技能講習など、我が国バレエ界の総体的な発展を目標として、利益を得ることを目的とせずに行われています。詳しくは本ホームページをご覧下さい。



Q.日本バレエ協会に入会するにはどうすれば良いのですか?

A.バレエを職能とされている方(ダンサー、振付家、バレエ教師、マネージメントなど)、あるいは現在バレエを研修中の方でしたらどなたでも日本バレエ協会各支部宛に入会申請をすることが出来ます。理事会を経て入会が承認されます。詳しくはこちらをご覧下さい。 → 日本バレエ協会入会規約



Q.日本バレエ協会の公演出演者オーディションには、参加資格として「日本バレエ協会員であること、もしくは指導者が日本バレエ協会員であること」と条件がついている場合が多いのは何故ですか?

A.日本バレエ協会は会員の皆様の会費で運営されている利益を目的としない「公益法人」です。日本バレエ協会の行う公演活動は、観客の皆様に質の高い舞台芸術作品を提供するとともに、会員の皆様、あるいは会員主宰の稽古場でバレエを学ぶ方々に少しでも多くの舞台出演の機会を提供することを目的に行なわれています。従って海外ゲストを招へいしたり、特定の役柄にふさわしいダンサーとして日本バレエ協会が出演依頼する方を除いて、オーディション参加者は日本バレエ協会員、もしくは指導者が日本バレエ協会委員であることを条件とさせていただいております。




Q.先生も私も日本バレエ協会員ではないのですが、参加できる日本バレエ協会主催の催事はないのですか?

A.
全日本バレエ・コンクール、アジア・パシフィック国際バレエ・コンクール、サマー・コース(夏季講習会)、ウインター・コース(冬季講習)などは、どなたでも参加して頂くことができます。



Q.日本バレエ協会のコンクールでは、何故「アンシェヌマン」が必須課題になっているのですか?

A.アンシェヌマン、すなわちコンクール当日に振りを与えて踊って頂くこの審査は、日本バレエ協会のコンクールの特徴のひとつとなっています。これは真に才能あるダンサーを発見し、正当に評価する手段として採用されているもので、あらかじめ課題曲が公開されている単なるヴァリエーション審査だけでは見えにくいダンサーの素質、日ごろの基礎レッスンの習熟度がアンシェヌマンによって見てとれます。別の言い方をすれば、コンクールで踊る課題曲(ヴァリエーション)に照準を合わせた練習だけを重ねていても、アンシェヌマンで高い得点を得ることはできません。誰でも十分に事前の練習時間がある課題曲の審査ではつきにくい差も、アンシェヌマンでは基礎テクニック、体の使い方などをしっかり身に付けていないと順番に追われて踊りとしての形を成さないのでないので、はっきり目に見える差となって現れてきます。尚、順番を覚える事もダンサーとして必要な能力ですが、順番を覚えるのが不得意な方もご安心下さい。不安な方はインストラクターが個々に順番の指導を行います。



.日本バレエ協会のコンクールでは、何故「創作」が必須課題になっているのですか?

A.バレエ・ダンサーに求められるものはクラシックのバレエ・テクニックのみならず、作品の理解力も不可欠であるという考え方に基づいています。従って作品の意味をどのくらい理解し、自分のものとして踊っているかを見るために創作が必須課題となっています。また現在の世界的な趨勢からも、どこのカンパニーでもモダンやコンテンポラリー作品は重要なレパートリーとなっており、若いみなさんにクラシックしか踊れないダンサーに育って欲しくないという願望もこめられています。



Q.子どもにバレエを習わせたいのですが、とても費用がかかると聞いているのですが?

A.
スクールによって差はあるものの、バレエの月謝は他の習い事に比べて決して高いものではありません。稽古着などもお子様の場合、1万円以下で総て揃います。バレエは費用がかかると言われているのは主に発表会参加費用を指していると思われます。



Q.海外で子どもにバレエを習わせていたので日本でも習わせようと思ったのですが、月謝が海外より高い気がしますが?

A.
バレエのレッスンにはある程度以上のスペースがどうしても必要です。自前の稽古場をお持ちの方を除いて、多くのバレエ教室はテナントとしてスペースを賃貸しています。大都市圏の場合、バレエ教室を開くのに必要な坪数を借りるには最低でも25万円程度の家賃がかかります。そこに床や鏡、バーといったバレエに不可欠な設備投資をした上で経営している訳ですから土地の広い、不動産価格が安い国々とは異なった我が国特有の事情が発生します。その点をまずご理解下さい。またスポーツ・クラブやカルチャー・センター内で開業しているスクールの場合、月謝収入の半分以上をクラブ、センター側に徴収されているのが普通です。尚、発表会時の生徒さんの一時負担金を軽減するために、月謝に分割して月々乗せているスクールもありますので、スクールにお問い合わせ下さい。



Q.子どもにバレエを習わせているのですが、発表会費用が高いのは何故ですか?

A.バレエの発表会は、ほとんどの場合劇場を借りて行われます。発表会費用の多くは、実は劇場借料に費やされているのです。劇場費はほとんどの劇場で、土日祭日の利用は平日の利用の1.5倍から2倍に設定されていますが、発表会は出演の子供さんの学校との関係で土日祭日に行われるのが常です。従って本番1日、前日の仕込みゲネプロの2日間借りて、公共文化施設でも地方都市で50万以上、大都市ですと100万以上かかるのが相場で、これに付帯設備使用料といって劇場備え付けの様々な設備、照明器具やリノリウムの借料がかかります。この料金は出し物によっても異なりますが、やはり50万円前後かかります。そしてこれら装置備品は素人では操作出来ないために専門の舞台スタッフを雇いますがその人件費がやはり最低でも50万近く、従って最低でも150万から200万は劇場関係の費用に占められてしまう訳です。そして衣裳の借料・制作代(衣裳は着る方のサイズに合わせますから、前に作ったから次に使えるということは、特にお子様の場合実はほとんど無く、その都度その会に出演する方の衣裳を調達しなければならないというのが実態です)、クリーニング代など、舞台装置を使用する場合はその借料、そして男性の客演者を頼む場合はそのギャラといったものが加算され、その総額が多くのスクールで出演生徒の人数で頭割りされるので、どうしても月謝に比べてかなり割高になってしまいます。そして多くのスクールでは少しでも発表会での生徒さんの負担金を減らそうと努力しており、スクールのお金を相当つぎ込むのが普通で、「発表会で儲けている」というようなことは決してありません。発表会費用につきましては、入所時にスクールにお尋ね下さることをお勧めします。




Q.子どもにバレエを習わせたいのですが、どこか良いスクールをご紹介頂けますか?

A.
日本バレエ協会会員の主宰するお住まい最寄のスクールは、当ホームページに掲載の「全国スクール・ガイド」で一部ですがご覧頂けます。バレエ教室は義務教育の学校とは違います。従ってスクールを選ぶ権利は習う方にある訳で、色々なスクールをご自分の目で見学されてお選びになることをお薦め致します。スクールによってはプロのダンサーを育てることを目的にしているところもあれば、どなたでも楽しくバレエを体験していただくことを目的にしているところなど、その運営方針は様々です。バレエを習われる動機や目的にあったスクールを選ばないと、せっかくのバレエにたいする情熱が冷めてしまうことにもなりかねません。尚、個々のスクールのレッスン内容、月謝、レッスン時間帯などは協会本部では把握しておりませんので、直接個々にお問い合わせ下さいますよう、お願い申し上げます。
→ 全国スクール・ガイド




Q.私はバレエを習っていますが、私の体はバレエ向きではありません。がんばって続けていてもプロにはなれないのではないでしょうか?

A.
最近よく「私の体はバレエ向きではない」という言葉を使って相談をお寄せくださる若い方が多いですが、マンガなどの影響でしょうか。少し誤った理解をされている印象があります。確かにバレエの場合、先天的な身体性がもたらす有利不利はあります。また欧米のバレエ学校では入学時点で骨格構造や筋肉の質など先天的要素が合否を左右すると半ば美談のように言われています。しかし実際には10歳以下ののび盛りの子供を前に、「それしか選別の仕様がない」というのが本音であって、本人の努力次第でいくらでも道が拓けるのはどこの世界でも同じです。がんばって続けていて、もしかしてバレエを止める決心をする時が来るかもしれません。しかしそれは自分自身が止めることを納得した時であるべきです。生まれつきの身体的な要素をほかの人と比べて止める必要はありません。私たちの国、日本のバレエは、手足がはるかに長い欧米のダンサーのスタイルに常に劣等感をもちながらも、ここまでの、世界に肩を並べるまでの実力を養ってきたのですから。



Q.私は中学からバレエを始めました。他の人に比べて始めたのが遅いのでがんばって続けていてもプロになるのは無理でしょうか?

A.
現在第一線で活躍されているダンサーの多くは、確かに5〜6才、遅くても8才位からバレエを始めている方がほとんどです。しかしながら本人の身体能力や意欲次第で道が拓ける可能性はおおいにあります。実際、男性の場合はもっと遅くから始めて現在プロとして活躍されている方も数多くいますし、海外では新体操などスポーツの世界から十代後半にバレエに転向して世界的なバレリーナとして活躍中の方もいます。だだ十代に入ると体がある程度できてしまってきますから、やみくもに稽古の回数を増やしても上達するどころか障害を負ってしまう場合もあります。指導者にアドバイスを仰ぎながら適正な訓練を続けてください。



Q.日本バレエ協会にダンサーの住所や電話番号を尋ねても教えて頂けない場合があります。何故ですか?

.個人情報保護法の原則に基づき、ダンサーの自宅住所、自宅電話番号などの個人情報はお教え出来ませんので悪しからずご了承下さい。 そのダンサーが所属するバレエ団、稽古場の連絡先のお問い合わせにはお答えできますが、日本バレエ協会に所属されていないバレエ団、及び所属されていない方の稽古場につきましては、そもそも情報がございませんのでお答え致しかねます。



Q.私が海外留学していた時のバレエの先生が日本で振付や教えをしたい希望を持っています。日本バレエ協会で就業先を紹介していただけませんか?

A.
日本バレエ協会は「公益法人」として活動しております。すなわち総ての方に公平に益すると判断されたことのみを活動の本文といたしておりますので、個々人の方の就業斡旋は行っておりません。悪しからずご了承下さい。同様に、しばしば海外の○○バレエ学校日本窓口という方から協力要請を頂戴いたしますが、上記の理由で特定の法人・企業・個人様の商活動にご協力申し上げることはできませんので悪しからずご了承下さい。またこの件に関しましては、日本バレエ協会は「海外に留学しないでも総てを学べる」日本のバレエ環境確立を目指して活動しているとご理解下さい。



→ トピックス・ページに戻る