● 初演劇場名は初演当時の都市名・劇場名を記載しております。 <O&P=オペラ・バレエの略> |
● また題名の欧文表記はロシア(ソ連)、北欧等を除き、初演時に用いられた国の言語で表記してございます。原語以外での表記の場合は英語で |
代用し<末尾に(英)の付くもの>、また仏語アクサンはPC上の問題で表記しておりません。 |
● 表記に現在不適切とされる単語が極一部使用されておりますが、オリジナルのニュアンスを尊重して敢えて使用しております。ご了解下さい。 |
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パキータ Paquita |
原 振 付 |
マリウス・プティパ |
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オリジナルが消滅し、現在は現在に一部残ったオリジナル第2幕の婚礼の場のみが抜き出されて、ストーリーの無いバレエとして演じられる。ただしヴァリエーションには定番と呼べるものが無い。最近パリ・オペラ座バレエ団が創作を交えて全幕を復刻した。
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音 楽 |
レオン・ミンクス |
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初 演 |
1847年 ロシア帝室バレエ団 |
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主な改定振付者 |
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【主な役柄】(オリジナル) |
標準的な上演形態 |
<オリジナルは2幕3場> |
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ジプシーの娘パキータ/フランス士官リュシアン |
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今日はオリジナル第2幕の一部のみ |
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ジプシーの頭イニーゴ |
白鳥の湖 Swan Lake (英) |
原 振 付 |
マリウス・プティパ/レフ・イワノフ |
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ライジンガーによる初演版を改定したプティパ/イワノフ版が、今日上演される総ての版のオリジナルとなっている。エンディングを悲劇とするものの他、ハッピー・エンドとして締めくくる版も多く上演されている。クラシック・バレエの名実共に代表作として世界的に人気が高い。 |
音 楽 |
ピョートル・イリチ・チャイコフスキー |
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初 演 |
<ライジンガー版> 1877年 |
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<プティパ/イワノフ版> 1895年 |
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主な改定振付者 |
コンスタンチン・セルゲイエフ |
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ジョージ・バランチン |
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ユーリ・グリゴローヴィチ 他 |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
全4幕 |
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白鳥の娘オデット/黒鳥オディーリア(オディール) |
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王子ジグフリート/悪魔ロートバルト(ロットバルト) |
パ・ド・カトル Pas de Quatre |
原 振 付 |
ジュール・ペロー |
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マリー・タリオーニ、カルロッタ・グリジ、ルシル・グラン、ファニー・チェリートという19世紀の4大バレリーナを共演させるという企画から生まれたバレエ。しかしオリジナルは消滅して、現在演じられるのは20世紀以降再振付された作品。 |
音 楽 |
チェザーレ・プゥ二 |
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初 演 |
1845年、ロンドン王立劇場 |
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主な改定振付者 |
キース・レスター |
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アントン・ドーリン |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
1場 |
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タリオーニ/グリジ/グラン/チェリート |
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バフチサライの泉 Fountain of Bakhchsaray (英) |
原 振 付 |
ロスチラフ・ザハロフ |
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プーシキンの詩に基づくバレエ。当時のソ連バレエに重視されたドラマ性が強く打ち出された作品。ヒロイン、マリア役は当時の名花ガリーナ・ウラノワのために創作されたと伝わり、ウラノワの名演技とともに、ソ連バレエの傑作のひとつに数えられる。
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音 楽 |
ボリス・アサフィーエフ |
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初 演 |
1934年、レニングラード・キーロフ劇場 |
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主な改定振付者 |
カシヤン・ゴレイゾフスキー |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
4幕 |
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領主の娘マリア/婚約者ワツラフ/タタールの王 |
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(汗)ギレイ/ギレイの妾ザレマ |
バラの精 Le Spectre de la Rose |
原 振 付 |
ミハイル・フォーキン |
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ワツラフ・ニジンスキーとタマラ・カルサヴィーナによる初演で有名な、1場の幻夢的なバレエ。今日でも多くのダンサー達が挑むこと頻りな傑作。 |
音 楽 |
マリア・V・ウェーバー |
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編 曲 |
エイトール・ベルリオーズ |
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初 演 |
1911年、モンテカルロ |
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標準的な上演形態 |
1場 |
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バレエの情景 Scenes du Ballet |
原 振 付 |
アントン・ドーリン |
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ドーリンの初演版よりアシュトン版が今日ではもっぱら踊られる。 |
音 楽 |
イーゴリ・ストラヴィンスキー |
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初 演 |
1944年、ニューヨーク・ジグフェルド劇場 |
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クラシック・バレエの良さに現代風の味付けを加えたロマンティックな作品。 |
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主な改定振付者 |
フレデリック・アシュトン(1948年) |
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標準的な上演形態 |
1場 |
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パリの炎 Flame of Paris (英) |
原 振 付 |
ワシリー・ワイノーネン |
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本来4幕5場のバレエであるが、現在はもっぱら |
音 楽 |
ボリス・アサフィーエフ |
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4幕のパ・ド・ドゥのみが演じられることの方が |
初 演 |
1932年、レニングラード国立O&P劇場 |
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多い。男女共トリコロールの衣裳(又は襷)を着け |
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て踊られる。 |
主な改定振付者 |
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オリジナルはフランス革命をテーマにしており、ソ |
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連らしく革命による民衆の勝利を描く。 |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
パ・ド・ドゥ |
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農夫の娘ジャンヌ/農夫の息子ピエール |
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義勇兵フィリップ |
春の洪水 Spring Waters (英) |
原 振 付 |
アサフ・メッセレル |
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一時期ソ連で流行った20世紀以前のクラシック・バレエの技法にはないアクロバティックなテクニックを多用したバレエの代表的作品。 |
音 楽 |
セルゲイ・ラフマニノフ |
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初 演 |
1930年 |
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いわゆるフィッシュ・ダイブや、男性による片腕の女性リフトなどのアトラクティヴなシーンが多い。 |
主な改定振付者 |
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標準的な上演形態 |
パ・ド・ドゥ |
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春の祭典 Le Sacre du Pritemps |
原 振 付 |
ワツラフ・ニジンスキー |
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初日の劇場は、保守的な観客の罵声と新奇さを好む若い観客の賞賛の声に真っ二つに割れたという有名なエピソードを持つ作品。振付も音楽も、それまでのバレエの概念を一変させた画期的作品であった。 |
音 楽 |
イーゴリ・ストラヴィンスキー |
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初 演 |
1913年 パリ、シャン・ゼリゼ劇場 |
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その他同じ音楽による |
マリー・ヴィグマン |
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同名作品の振付者 |
モーリス・ベジャール |
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ケネス・マクミラン |
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オリジナルの全容は半ば以上失われているが、左に挙げた様な革新的バレエ振付家、ノイエ・タンツ/コンテンポラリー系振付家によって再三、新解釈による上演が成されてきた。中ではベジャール版が最も我が国では知られている。 |
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ジョン・ノイマイヤー |
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ピナ・パウシュ |
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マーサ・グレアム |
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標準的な上演形態 |
2場(ニジンスキー版) |
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バヤデルカ <ラ・バヤデール> La Bayadere (仏) |
原 振 付 |
マリウス・プティパ |
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オリジナルにロシアで次々に改訂振付が行われ、現在は全4幕として演じられることが多い。また全幕よりソロルの夢である「幻影の場」及びグラン・パ・ド・ドゥのみが抜き出されて上演される場合が多い。物語自体は中世物にありがちな恋物語。 |
音 楽 |
レオン・ミンクス |
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初 演 |
1877年、St.ペテルブルグ、マリィンスキー劇場 |
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主な改定振付者 |
アレクサンドル・ゴルスキー |
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アグリッピナ・ワガノワ |
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ナタリア・マカロワ |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
5幕7場(プティパ版) |
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舞姫ニキヤ/戦士ソロル/領主の娘ガムザッティ |
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大僧正 |
火の鳥 L'Oiseau du Feu |
原 振 付 |
ミハイル・フォーキン |
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幾つかのロシア民話を組み合わせたストーリーを持つバレエとして誕生したが、その後もストラビンスキーの音楽の魅力に様々な振付家が独自の「火の鳥」を発表している。 |
音 楽 |
イーゴリ・ストラヴィンスキー |
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初 演 |
1910年、パリ・オペラ座 |
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その他同じ音楽による |
ジョージ・バランチン |
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同名作品の振付者 |
モーリス・ベジャール |
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ジョン・ノイマイヤー |
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【主な役柄】(フォーキン版) |
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囚われの乙女/王子イワン/魔法使いカスチェイ |
標準的な上演形態 |
1幕2場(フォーキン版) |
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大僧正 |
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瀕死の白鳥 The Dying Swan (英) |
原 振 付 |
ミハイル・フォーキン |
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サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の中の名曲 |
音 楽 |
カミーユ・サン=サーンス |
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「白鳥」にモチベイトされたフォーキンの作品。 |
初 演 |
1905年、St. ペテルブルグ劇場 |
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アンナ・パヴロワ、ガリーナ・ウラノワ、マイヤ・プ |
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リセツカヤと、常に時代を代表するバレリーナの |
主な改定振付者 |
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十八番となってきた作品。 |
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標準的な上演形態 |
1景 |
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ファラオの娘 The Pharaoh's Daughter (英) |
原 振 付 |
マリウス・プティパ |
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オリジナルが失われかけていたが、ピエール・ラコットにより今世紀に復元されたものが今日上演されており、モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団の人気レパートリーとして知られる。
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音 楽 |
チェザーレ・プゥニ |
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初 演 |
1862年、St. ペテルブルグ劇場 |
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主な改定振付者 |
ピエール・ラコット |
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エジプトを舞台にしたバレエであり、海賊やバヤデルカと並んで19世紀欧州人の抱く異国情緒豊かな作品である。 |
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標準的な上演形態 |
3幕(ラコット版) |
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【主な役柄】(ラコット版) |
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アスピシア(ファラオの娘)/ウイルソン卿/ファラオ |
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ジョン・ブル/ラムゼ/ナイル川の神 |
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フェアリー・ドール The Fairy Dall (英)→ アルレキナーダ |
原 振 付 |
ヨーゼフ・ハスレイター、F.ガウル |
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初演以降ロシアにもたらされ、アンナ・パブロワがレガットらと協力して上演したロシア版が我が国でも上演されている。 |
音 楽 |
ヨーゼフ・バイヤー |
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初 演 |
1888年、ウィーン・オペラ劇場 |
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人形店に閉じ込められた少年と、夜中に踊り出した人形達の一夜の物語。パ・ド・トロワが“アルレキナーダ”として単独で演じられる事も多い。 |
主な改定振付者 |
ニコライ&セルゲイ・レガット |
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コンスタンチン・セルゲイエフ |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
2幕 |
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妖精の人形(フェアリー・ドール)/ピエロの人形 |
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人形店の主人 |
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ペトリューシカ Petrouchka |
原 振 付 |
ミハイル・フォーキン |
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市場の見世物小屋の、人間の感情を持ってしまっ |
音 楽 |
イーゴリ・ストラヴィンスキー |
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た3体の人形の物語。 |
初 演 |
1911年、パリ・シャトレ劇場 |
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初演時にはニジンスキーがピエロの哀愁を見事 |
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に演じてこの作品の名声を高めた。 |
その他同じ音楽による |
モーリス・ベジャール |
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ディアギレフのバレエ・リュッスの最高傑作のひ |
同名作品の振付者 |
オレグ・ヴィノグラードフ |
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とつに数えられる。 |
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【主な役柄】(フォーキン版) |
標準的な上演形態 |
4場(フォーキン版) |
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ぺトリューシカ(ピエロ)/バレリーナ/ムーア人 |
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牧神の午後 L'Apres-midi d'un Faune |
原 振 付 |
ワスラフ・ニジンスキー |
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マラルメの詩「牧神の午後」に捧げる曲として書かれたドビュッシーの前奏曲に触発されたニジンスキーの創作。 |
音 楽 |
クロード・ドビュッシー |
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初 演 |
1912年、パリ・シャトレ劇場 |
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一人のニンフに恋をした牧神(パン)の一景。牧神自身をニジンスキーが演じたが、彼の芸術の新境地が拓かれた作品としても名高い。 |
主な改定振付者 |
ジェローム・ロビンス |
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標準的な上演形態 |
1幕 |
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ボレロ Bolero |
原 振 付 |
モーリス・ベジャール |
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ラヴェルの「ボレロ」は幾つかバレエ化されてい |
音 楽 |
モーリス・ラヴェル |
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るが、現在もっとも有名なのはベジャール振付 |
初 演 |
1961年、ブリュッセル王立モネー劇場 |
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によるものであろう。 |
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当初中心は女性ソリストを想定して創られたが、 |
標準的な上演形態 |
1幕 |
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ジョルグ・ドンの十八番としても知られている。 |
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ポロヴェツ人の踊り<ポロヴェティザン・ダンス> Polovtsan Dances |
原 振 付 |
ミハイル・フォーキン |
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元はボロディンのオペラ「イーゴリ公」の中に挿入されていたバレエで、振付はレフ・イワノフが担当していたが、フォーキンが改定振付を行った上でこのバレエだけ単独で上演して以降、現在も独立して演じられることが多い。 |
音 楽 |
アレクサンドル・ボロディン |
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初 演 |
1909年、パリ・シャトレ劇場 |
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主な改定振付者 |
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ポロヴェツは以前は我が国では「韃靼人(だったん)」と総称されていた中央アジア遊牧民であり、我が国では「韃靼人の踊り」と訳されることもあった。戦いに赴く勇壮な戦士達の踊りが中心。 |
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標準的な上演形態 |
1幕 |
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真夏の夜の夢 Midsummer Night's Dream |
原 振 付 |
ジョージ・バランチン |
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バランチン以前にもプティパによってバレエ化が成されているが、シェイクスピアの同名の戯曲に基づいたバレエ。喜劇的要素と、独特の詩情が見事に描き出されている。 |
音 楽 |
フェリックス・メンデルスゾーン |
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初 演 |
1962年、ニューヨーク・シティ・センター |
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主な改定振付者 |
フレデリック・アシュトン |
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ジョン・ノイマイヤー |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
2幕6場(バランチン版) |
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妖精の王オーベロン/妖精の女王ティターニア |
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いたずら者の妖精パック 他 |
マノン Manon |
原 振 付 |
ケネス・マクミラン |
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プレヴォーの小説「マノン・レスコー」に基づくバレエで、悲劇物を得意とするマクミランの代表作のひとつとして有名。 |
音 楽 |
ジュール・マスネ |
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初 演 |
1974年、ロンドン・ロイヤル・オペラ・ハウス |
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特にラストの通称「沼」の場の美しさは格別で、初演以降、再演を重ねている。 |
主な改定振付者 |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
3幕7場 |
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妹マノン/姉レスコー/神学生デ・グリユ |
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富豪G.M. |
マルキテンカ → 「ラ・ヴィヴァンディエ―ル」参照 |
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無益な用心 → 「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」/「リーズの結婚」参照 |
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幽霊舞踏会 Ghostical Ball (英) |
原 振 付 |
ドミトリー・ブリアンツェフ |
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ショパンのピアノ・コンチェルト第2番に乗って踊られるパ・ド・ドゥで、男女の幽霊が深夜人々の寝静まった屋敷の居間で踊るという設定通り、幽玄な美しさに溢れた小品。ブリアンツェフ渾身の傑作であるにもかかわらず我が国では過去数度しか上演されていない。 |
音 楽 |
フレデリック・ショパン |
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初 演 |
1984年、モスクワ |
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標準的な上演形態 |
パ・ド・ドゥ |
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ライモンダ Raymonda (英) |
原 振 付 |
マリウス・プティパ |
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「バヤデルカ」同様、オリジナルにロシアで次々に改訂振付が行われ、現在も様々な版が上演されているが、「バヤデルカ」よりはオリジナルの振りが残されている。 |
音 楽 |
アレクサンドル・グラズノフ |
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初 演 |
1898年、St.ペテルブルグ、マリィンスキー劇場 |
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主な改定振付者 |
アレクサンドル・ゴルスキー |
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我が国では全幕よりパ・ド・ドゥなどが抜き出されて上演される場合が多い。 |
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レオ二ード・ラブロフスキー |
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コンスタンチン・セルゲイエフ |
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ユーリ・グリゴローヴィチ |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
3幕4場 |
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貴族の娘ライモンダ/騎士ジャン・ド・ブリエンヌ |
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サラセンの騎士アブダラマン |
ラ・シルフィード La Sylphied |
原 振 付 |
フィリッポ・タリオーニ |
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ロマンティック・バレエの傑作として名高いが、近代において主に上演されてきたのはヴルノンヴィルによる新振付版と、2幕の森の中のジェームスとシルフィードのパ・ド・ドゥである。 |
音 楽 |
ジャン・マドレーヌ・シュナイツホーファー |
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初 演 |
1832年、パリ・オペラ座 |
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主な改定振付者 |
オーギュスト・ブルノンヴィル |
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オリジナルはバレリーナがトゥ・シューズを履く様になった極めて初期の作品としても知られる。 |
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(音楽はヘルマン・ローヴェンスヨルド) |
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ヴィクトル・グソフスキー |
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【主な役柄】 |
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ピエール・ラコット |
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青年ジェイムス/妖精シルフィード/ジェイムスの |
標準的な上演形態 |
2幕 |
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の婚約者エフィ/ジェイムスの友人グルン |
ラ・フィーユ・マル・ガルデ (無益な用心) La Fille Mal Gardee |
作 品 名 |
ラ・フィーユ・マル・ガルデ |
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1789年にドーベルヴァルが発表した「藁のバレエ」がオリジナルとされる。「ラ・フィーユ〜」の題名が使用されたのは1791年からとされ、後にロシアで上演される様になってからは、同地では「無益な用心」の題名が付けられた。 |
原 振 付 |
ジャン・ドーベルヴァル |
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音 楽 |
俗謡等 |
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初 演 |
1791年 ロンドン、パンテオン劇場 |
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作 品 名 |
無益な用心 |
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一方、西ヨーロッパでは「ラ・フィーユ〜」の名で演じ続けられ、それまでの俗謡などを編曲した音楽からエロルド(エーロール)の音楽を得てオーメールなどの改編を受け、今日に至る。新版としてはアシュトン版が知られている。 |
改定振付 |
シャルル=ルイス・ディドロ |
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初 演 |
1808年 St.ペテルブルグ |
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作 品 名 |
ラ・フィーユ・マル・ガルデ |
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改定振付 |
ジャン・オーメール |
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ロシアではその後ヘルテルの音楽を得て「無益な用心」のまま上演され、ゴルスキー、ラヴロフスキー等の改訂を得て今日に至る。 |
音 楽 |
フェルディナン・エロルド |
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初 演 |
1828年 パリ・オペラ座 |
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作 品 名 |
無益な用心 |
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我が国では西ヨーロッパ系エロルド音楽版が「リーズの結婚」、ロシア系ヘルテル音楽版が「リゼット」の名で、牧/谷バレエ団によって演じられている。またリーズのヴァリエーションがしばしばガラやコンクールで踊られる。 |
改定振付 |
マリウス・プティパ、レフ・イワノフ |
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音 楽 |
ルートヴィヒ・ヘルテル |
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初 演 |
1885年 St.ペテルブルグ |
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標準的な上演形態 |
4幕 |
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【主な役柄】 |
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娘リーズ/リーズの恋人コーラス |
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金持ちの知恵遅れの息子アラン |
ラ・ヴィヴァンディエ―ル La Vivandiere(仏) |
原 振 付 |
サン・レオン、ファニー・チェリート |
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当初は一幕のバレエとして作られたが、現在はロシアで現在の形に整えられたパ・ド・シス(女5+男1=ロシア名「マルキテンカ」)のみがもっぱら踊られている。 |
音 楽 |
チェザーレ・プゥニ |
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初 演 |
1844年、ロンドン |
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主な改定振付者 |
マリウス・プティパ |
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標準的な上演形態 |
パ・ド・シス |
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リーズの結婚 → 「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」参照 |
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リゼット → 「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」参照 |
改定振付 |
スラミス・メッセレル |
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音 楽 |
ルートヴィヒ・ヘルテル |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
3幕 |
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娘リゼット/リゼットの恋人コーラ |
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金持ちの知恵遅れの息子二ケーズ |
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令嬢ジュリー Miss.Julie (英) |
原 振 付 |
ビルギット・クルーベリー |
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ストリンドベリの同名の戯曲に基づいたバレエ。貴族の令嬢が下男に身をまかせた挙句、自ら命を絶つというショッキングな内容を描き、貴族社会の保守性・閉鎖性を通して現代社会にも通じる問題提起を含む作品。 |
音 楽 |
トゥーレ・ラングストローム |
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初 演 |
1950年、スウェーデン |
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主な改定振付者 |
ケネス・マクミラン |
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(音楽はアンジェイ・パヌフニック) |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
1幕4場 |
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貴族の令嬢ジュリー/下男ジャン |
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レ・シルフィード (ショピ二アーナ) Les Sylphides |
原 振 付 |
ミハイル・フォーキン |
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音楽がショパンの小品で構成されているため、ロシアでは「ショピニアーナ」と呼ばれる。 |
音 楽 |
フレデリック・ショパン |
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初 演 |
1908年、St.ペテルブルグ・マリィンスキー劇場 |
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タイトルは「妖精(シルフィード)」の仏語複数形でタリオーニの「ラ・シルフィード」とは直接関係ない筋書きの無いバレエ。 |
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主な改定振付者 |
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クラシック・バレエの様々な技法が巧みに織り込まれた美しい作品。 |
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標準的な上演形態 |
1幕 |
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レ・パティヌ−ル (スケートをする人々) Les Patineurs |
原 振 付 |
フレデリック・アシュトン |
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スケートに興じる人々の姿を巧みにクラシック・バレエの技法に置き換えて表現したバレエ。今日でもアシュトンの最高傑作に挙げる人も多い。 |
音 楽 |
ジャコモ・マイヤーベーア |
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初 演 |
1937年、ロンドン、サドラーズ・ウェールズ劇場 |
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標準的な上演形態 |
1幕 |
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ロメオ(ロミオ)とジュリエット(ジュリエッタ) Romeo and Juliet (英) |
原 振 付 |
レオニ−ド・ラヴロフスキー |
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他の作曲家の音楽によるものもあるが、今日プロコフィエフ音楽による作品群が最もポピュラー。シェークスピアの有名な悲劇をバレエ化。特に禁じられた愛を語るロミオとジュリエットのバルコニーの場面などが有名。 |
音 楽 |
セルゲイ・プロコフィエフ |
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初 演 |
1940年 レニングラード・キーロフ劇場 |
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その他同じ音楽による |
フレデリック・アシュトン |
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同名作品の振付者 |
ジョン・クランコ |
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ケネス・マクミラン |
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ジョン・ノイマイヤー |
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【主な役柄】 |
標準的な上演形態 |
3幕13場(ラヴロフスキー版) |
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キャピュレットの娘ジュリエット/その兄ティボルト |
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モンタギューの息子ロメオ/その友人マキューシオ |
ワルプルギスの夜 Walpurgis Night (英) |
原 振 付 |
レオ二ード・ラヴロフスキー |
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元はグノーのオペラ「ファウスト」の中に挿入されてていたバレエ。ラブロフスキーが抜き出して1幕のバレエに仕立てた。ゲーテの原作に於ける悪魔メフィストフェレスがファウストをいざなって訪れるハルツ山での魑魅魍魎達によるワルプルギスの宴の場面に相当する。 |
音 楽 |
シャルル・グノー |
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初 演 |
1941年、モスクワ・ボリショイ劇場 |
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主な改定振付者 |
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尚、バレエの部分の音楽はレオ・ドリーブとする説もある。 |
標準的な上演形態 |
1幕 |
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収録作品は随時追加予定です。 |
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編:小林秀穂 |